Vi-Bel美尻はシリーズ累計販売数85,000個突破のTenderSenseの人気商品です。
装着するだけでヒップアップにつながる『中殿筋』にアプローチし、骨盤を引き締めるというその手軽さが販売開始から現在までユーザーを惹きつけて離さない人気の理由となっています。また、厚さ3.5㎜の形状でズボンの中でもこっそり使えるというのも嬉しいポイントです。
今回は、TenderSenseのヒット商品となったVi-Bel美尻がどのようにして開発されたのか、開発秘話を担当者に色々と伺います。
■インタビュアープロフィール
TenderSenseのディレクション業務を担当。コーヒーと文章が好きな二児のママです。
■担当者プロフィール
永田さん(写真左側)
岐阜県岐阜市出身。3人の娘の育児もこなすスーパーママ。休みの日は子供の部活応援に夢中です。
大村さん(写真右側)
静岡県浜松市出身。前職では、化粧品・医薬品の販売商社。最近はゴルフにはまっており「目指せ100切り!」で練習中です。
女性社員の一言から始まった製品作り
‐‐こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。
では早速ですが、Vi-Bel美尻はどのようにして製品化されたのでしょうか?まずは製品化に至った経緯について詳しくお伺いできればと思います。
永田さん 「年齢を問わず体型をどうにかしたい!」という女性の悩みについてリサーチしたら75%もいたんですね。
女性にとってダイエットというのはやはり永遠のテーマなのだなと感じました。市場ではダイエットに関連した商品がたくさん出回っていますが、「〜しながら」というワードに着目して、日常生活で気軽に使える商品を製品化してみようと思ったのが始まりです。
へぇー!「〜しながら…」なるほど。
永田さん 「〜しながら」って簡単でお手軽なところがいいのかなって思っていました。
‐‐そうなんですね。確かに家で簡単に取り外しできて、エクササイズになる製品は世の中にあるようでなかったですね。しかも、Vi-Bel美尻って薄いですよね。
永田さん Vi-Bel美尻は3.5㎜の薄さが魅力の商品なんですよ。ベルトをつけた時に、日常生活で使っていても違和感のないものを作れればという考えで一致しました。
–しかしながら、日常生活で使っていて違和感ないものを製品化するってなかなか難しく、ハードルが高いですよね。
大村さん そうですね。例えば、仕事中とか立ち仕事が多い人でガチガチの分厚い骨盤ベルトをしていると、正直邪魔ですよね。作業していてもなんか違和感を感じる…。
そうなると結局、続けられなくなっちゃうよねっていうところから、「〜しながらダイエット」に着目して、どのような形状だったらお客様に長く使ってもらえるかというのをポイントにいろいろと考えました。
大村さん 材料の知見は豊富にあるので、しっかりと素材の配合からさせていただいて、その知見を生かしながら「幅の薄いVi-Bel美尻」という差別化を目的にして、今回はとにかく幅を薄くしたという特徴を全面に出しました。
–女性社員の方の意見から「〜しながら」の製品で、骨盤ベルトに着目した経緯はなんですか?
永田さん 女性の体型の悩みって、お尻、猫背、お腹が出ることだと思うんですね。年齢に問わず誰でも気になる部位というところで、その悩みを解消する情報を調べたところ、骨盤の角度が大事だということがわかりました。そして、それらを補正する骨盤ベルトが大きな役割を果たすということもわかりました。
–確かに骨盤ベルトってダイエットとかお腹のたるみなどに使われていますね。しかしながら、あそこまで薄い形状に辿り着いたのがすごいですよね。あるようで案外ない製品に感じます。
永田さん 骨盤ベルトは世の中にたくさん商品化されています。ただ、骨盤を締め付けて安定させるという認識は皆さんありますが、ごつくなったり分厚くなったりと服の上からでも目立ってしまう特徴のものが多いんですね。
永田さん 従来のタイプは、毎日つけにくい感じのものが多いので、日常使いに不向きだと思うんです。自社の伸縮性のある素材を使って、厚みを薄くしたものに改善できないかなと思ったのが、最初の取り組みですね。
岐阜大学との共同研究開発が始まる
‐‐Vi-Bel美尻の製品開発に着手したのが2017年だと思いますが、岐阜大学との共同研究は実際にどのように進んで行ったのでしょうか?
永田さん 元々ものづくりが得意なメーカーだったので、骨盤ベルト自体を企画することはできるんですけど、実際に薄くしてしまった分ちゃんと効果があるのかについて検討していたんです。
そんな時に、岐阜大学工学部で筋電を測定する機器を開発していたことを知って、「じゃあ、実際に骨盤ベルトをつけて筋電を測ってみよう」と相談したところ、大変興味を持っていただいて、骨盤ベルトの効果検証を依頼したっていうのが経緯ですね。
え!筋電ってなんですか?
大村さん 筋電とは活発になった状態の筋肉のことです。岐阜大学が研究したセンサーで、骨盤ベルトをつけることによって、どれぐらい早く筋肉が反応しているのかの検証をおこなったんです。
–測定器で計測するとき、伝導率の度合いでベルトの薄さが決まるのでしょうか?
永田さん いいえ。「この薄さ」で「この商品が売りたい」という、こちらの要望をお伝えして取り組んでいただきました。Vi-Bel美尻を着けた状態と着けていない状態で実際に測定したら、筋電数値にが大きな差があることが証明されたんですね。
永田さん Vi-Bel美尻のほうが中殿筋にしっかりとアプローチして、立ち上がりをよくしていたということです。要するに、Vi-Bel美尻を装着すると、中殿筋筋電がしっかりと使われていたのですね。
着けていて違和感のない薄さを追求
‐‐製品開発の過程で苦労した点などはありますか?
永田さん デザインを地元岐阜のプロダクトデザイナーに委託して、デザインの骨組みを作ってもらい、そのデザインを元に、タナックの商品デザイン部にて製品化を進めていきました。
製品性能を損なわない中で「最大限薄くできないか?」と相談したところ、今の厚さが一番限界に近い薄さになりました。
–それは薄ければ薄いほど使用感がいいということですか?
大村さん そういうわけではないです。あくまでも、日常使いで違和感なくつけれるっていう薄さの目安が、今のVi-Bel美尻の薄さでした。
例えば、1mmにした場合、薄くて使いやすいだろうけど日常で使うと切れてしまう…。逆に、5mmだと強度は増すけど太すぎて違和感が残る…。と、色々模索した結果、日常使いで骨盤の固定力も実感できるの薄さのサイズが最大値3.5mmだったんです。
–効果とか効能高能を考えると厚さが必要だけど、消費者目線で行くと薄い方がいいから、どこで間をとるということですか?
大村さん そうですね。あくまでもパフォーマンスを発揮できるところ、商品の機能を果たすところのラインですかね。
–じゃ実際につけてみて、この薄さだと切れて使えないから、それをまた改良して作っての繰り返しってことですか?
永田さん まずは硬さや形状を変えた試作を作りながらで、骨盤がしっかりと締められているかの評価をします。
あとは、初期と比べて改良されているんですね。デザインによって切れやすさが変わるので、初めの頃は腰にくる部分のデザインが違っていたんですよね。
- 改良前のVi-Bel美尻:山の部分が繋がっていない
- 改良後Vi-Bel美尻:山の部分が繋がっている
永田さん 写真で見えるように、山の部分は繋がってる部分がなくて独立していたんです。山の部分が切れていると伸縮性が弱かったので、繋がるような形状にすることでお尻の部分で左右同じように引っ張られて、強度が増して切れにくくなるということがわかりました。
そこで今回は、山の部分を繋がる形状にして負荷のかからないデザインに改良しました。
—Vi-Bel美尻は企画の段階から製品化するまでの期間、どれぐらいかかりましたか?
永田さん タナックの強みは、とにかく試作が早いことです。短期間で開発できるのは、社内で全ての工程を一貫しているからです。商品化といっても企画からデザインまで、半年から1年ほどで出来上がります。
–タナックの職人さんってどんな方なんですか?個人的にはハチマキをしたおじいさんみたいな人が作っている勝手なイメージなんですけど…笑
永田さん 笑笑…。商品デザイン部の方です。ふわっとしたイメージをまとめてすぐサンプルをすぐに作ってくれるんですよね。そして、今までの知見や実績が豊富にあることで提案力にも長けているんですよ。
でも、ハチマキはしていないです。笑
–ではもう少し深堀りをして形状や素材などVi-Bel美尻のこだわりのポイントがあればぜひ教えてください。硬さは配合するパーセンテージで変わるんですか?
永田さん 硬さは3種類あって、その硬さに合わせた決まった材料があるんです。そこから実際に使用してみて、キツくないことや鬱血しないこととかをモニター評価して決めます。
耐久試験の実施。お蔵入りした試作数とは…
永田さん デザイン部に材料の配合から相談し、耐久試験を行いました。ベルトのテンションをかけっぱなしにしたり、実際に使ってみたりなどと検証しました。よって、切れないための耐久試験を繰り返しました。最終的にいいねってなるまで繰り返し行いましたね。
‐‐お蔵入りした試作数は実はそんなに多くなかったのですね。試作品50個作った!みたいなことを勝手にイメージしていました!笑
永田さん、大村さん 笑笑〜!
–一定基準を満たすまで検証を行って、基準値に合格してからも更に心配だから何回も繰り返し検証を行って製品化したということですか?
永田さん そうですね。通常の使用の回数プラスで負荷…。例えば倍の日数でやるとか。
–デザイン部さんたちはめちゃめちゃ大変ですね!みなさんは実際、作業しててどう思われていたんでしょうか?割と淡々と進んでいくものなんですか?
大村さん 淡々とは進まないと思いますよ。笑
作っていく過程で課題は出てくるので、自分はokでも技術の人の目線でダメだったり…。でもそこは呑まないと形ができないので根気よく挑みました。
大村さん 営業目線では、ものが売れさえすればいいという考えはありがちですが、実際に商品を開発するには安全性の視点や設計、材料の視点など、営業の視点だけじゃない目線も大事です。
なるほど!たくさんの方の試行錯誤があったんですね。
大村さん あとは作った商品を製造、量産していかねければいけないので、それを形にする体制がちゃんと備わっているかとか、トータル的に全てクリアされて製品を販売できますので。まぁー通らなきゃいけないフェーズ(壁)はやっぱり色々とありますよね…。
‐‐ここまでお話しを聞いていてモノづくりへの並々ならぬこだわりを感じます。皆さんの製品への情熱は本当に素晴らしいですね。
3種類の違うカラーはどのようにして決まったのですか??
–なぜこの3種類のカラーに決めたんですか?見た目とか発色が良かったからですか?
大村さん 3種類の色展開で出すことは初めから決まっていて、ノーマル、ハード、ソフトの硬さに合わせたカラーをそれぞれ決めました。例えば、ハードなら硬いというイメージから黒とかですね。
永田さん 一番最初に決まったのは、ノーマルです。ピンクは可愛らしい印象があって、女性の好きな色ですから。ピンクの中でも何色か選んで、更にそこから3色ぐらい試作品を作って、社内モニターやヒアリングを通して決めました。
「Vi-Bel美尻」商品名はこうして決まった
‐‐「Vi-Bel美尻」という商品名は何ともキャッチーで分かりやすいですが、どのようにして決まったのですか?
永田さん 商品名は…。いつも本当にめちゃくちゃ悩むんですよね。とりあえず、色々書き出して決めています。Vi-Bel美尻の時は、商品自体がとてもいいものなので、事前のモニターでも「商品から伝わる名前がいいね」となっていました。確か20、30個ぐらい候補があったと思います。
永田さん Vi-Belの名前の由来は、Vi「美」Bel「ベルト」美ベルトの略語なんですね。美しくなれるベルトでキャッチにもなるし、おしゃれな感じでまとめたかったので英語に変えました。
–「美尻」をつけたのはなぜですか?
永田さん 女性の一番の悩みの中で気になる部位が、お腹、太もも、お尻とあって、各年齢層で違いがありましたが、広範囲で共通するものがお尻の悩みだったんです。背筋とか太ももは違う製品でたくさんあったので、プラスお尻も綺麗になるよってことでお尻の商品を印象付けるために、「美尻」もつけました。
–わかりやすいですね!名前を見ただけでなんの商品かわかります。
大村さん 中殿筋のお尻の筋肉に対してアプローチするという商品でもあるので、機能的なところも意識して、Vi-Belと美尻を合わせました。
‐‐パッケージもとても印象的なんですが、こちらはデザイナーさんに依頼して決めたんですか?
永田さん 大まかな販売のイメージは伝えていました。女性が目を引くようなデザインにしたいとか、それぞれの商品や3つの硬さに合わせたパッケージにしたいとか。
数々のメディアでも紹介されました!
『ドランクドラゴンのバカ売れ研究所』
ドランクドラゴンがブレイクの予感がするバカ売れ候補の商品を紹介するバラエティ番組です。公式YouTubeチャンネルで、ドランクドラゴンによるVi-Bel美尻の効果検証が行われました。
実際に日常生活で1週間、試していただいたVTRも紹介されています。その結果、ウエストのサイズが男性の場合98㎝から96㎝に、女性の場合109㎝から104㎝にサイズダウンと驚きの効果が証明されました。
『中部経済新聞』
進化を続けるモノづくりへのこだわり・熱い想い
‐‐では最後に製品やモノづくりへのこだわり、想いなどをお聞かせください
永田さん 商品を企画するときって、今はどうしてもものが溢れている時代だから、似たような商品は想像できちゃうんです。世の中にないものを見つけて、便利なものをイメージすることはできても、具現化するとすでに似た商品があったり、実際に形にするのが難しかったりするんですよ。
永田さん 周りの人たちと話す過程で、アイデアが浮かんできたりもするので、引き続き周りの人たちと連携をとりながら、ニッチメーカーとしてどういった商品を世の中に生み出していきたいかを常に考えていきたいですね。
–商品を開発するってなかなか難しいですね。無いものを開発できて、売れたら先行者利益みたいなことですもんね。
永田さん そうそう!それを目指してはいるんですけどね…。なかなか難しいですよ。
大村さん 世の中に無いものはそこにニーズがあるかもしれない…。無いものを作るっていうことは、そこにお客さんが求めているものはあるのか??って言うところからのスタートですからね…。
大村さん ニッチな分野で商品化できればいいなと思っています。市場のトレンドに目を向けながらも、まずお客様のいろんな話を聞き漏らさないことを大事にして、情報を共有しながら新しい商品への参考にしていけたらと思います。
営業なので情報収集して発信することを今後も行いながら、モノづくりに対してもその知見を生かしていけたらなと思っております。
‐‐本日はありがとうございました。
Vi-Bel美尻は、商品開発に携わった全員の熱い思いや度重なる試行錯誤の末、やっとの思いで誕生した製品です。今やTenderSenseを代表するのロングセラー人気商品となっています。
今回の対談で、タナックの職人さんをはじめとした営業担当の方や、協力者さんのモノづくりに対するこだわりの詰まった製品だということがわかりました。
今後、タナック社でどんなヒット商品が誕生するのか、期待が高まりますね。
私もワクワクしながら製品化を待ちたいと思います。
商品の購入はこちらから
https://tendersense.jp/products/vi-bel
Vi-Bel美尻 ¥2,090