足の悩みのひとつである「外反母趾」。外反母趾とは足の親指が横の指に向かってくの字型に変形してしまう病気です。くの字型の角度が20度以上になると「外反母趾」として診断されます。
また、変形することで親指の付け根の関節が突き出るため、痛みや炎症を起こし、歩き方にも影響が出たりします。
今回は外反母趾の原因や対策、おすすめグッズをご紹介します。
外反母趾の原因
外反母趾は女性に多い病気ですが男性や子供にも起こります。また、片足だけ外反母趾になる人もいます。外反母趾の原因はさまざまです。外反母趾の原因として考えられることは、遺伝やヒールがある靴の常用、筋力の低下、歩き方などがあります。
ここでは、外反母趾になる4つの原因について解説していきましょう。
外反母趾の原因①靴が合っていない
外反母趾の原因のひとつは靴が合っていないことです。とくに、女性の場合はヒールのある靴を履くことが多いためつま先に重心がかかってしまい、足指全体が押し付けられます。
さらに、つま先が細くなっている靴に関しても同様です。親指が横の指に寄せられて圧迫し、外反母趾になりやすいといわれています。
外反母趾の原因②歩き方
外反母趾は歩き方にも原因があります。足の裏全体を同時に着地させるような「ペタペタ歩き」は外反母趾を悪化させることにつながります。
また、正しい歩き方を意識するあまり、重心が後ろ気味になった歩き方になる人も少なくありません。その場合、足裏の筋力低下を招き、外反母趾のリスクを高めてしまうこともあります。
外反母趾の原因③筋力の低下
外反母趾の原因のひとつとして、足の筋力が低下することにより、親指から小指にかけての横のアーチが崩れることも考えられます。
アーチが崩れると足の横幅、つまり小指から親指の付け根の筋肉が伸ばされます。筋肉は元に戻ろうとするため親指を小指の方向へ曲げるように作用し、これが外反母趾となって現れるのです。
外反母趾の原因③遺伝・生まれつきによるもの
外反母趾の原因は、遺伝や生まれつきによるものもあります。家族に外反母趾がある場合、遺伝によって外反母趾になることもあります。
外反母趾になりやすい人は足の形が原因?
外反母趾になりやすい人は足の形が原因であることも考えられます。基本的には、?母趾と呼ばれる足の親指のつけ根が飛び出した状態で、足指は小指側に曲がってしまった形が特徴的です。
ここでは、外反母趾を招きやすい足の形の種類をご紹介します。
エジプト型に多い?
母趾(親指)の方が長い形をエジプト型といい、日本人は70%の割合で足の形がエジプト型といわれています。エジプト型の足の形は、体重がかかった際に足全体の均衡をキープするために母趾のつけ根に負荷がかかり、関節が内側に変形した典型的な外反母趾となってしまう可能性が高くなります。
足の形がエジプト型が多い日本人は、外反母趾になりやすいので気をつける必要があります。
扁平足や開張足も要注意
足の形だけでなく扁平足や開張足も要注意です。足はアーチの構造になっており、このアーチ構造は踏み出す動力を発揮するバネ作用や衝撃を緩和するクッション作用、片足でも立つことができる安定作用の働きがあります。
アーチ構造は縦と横がありますが、縦のアーチが弱いタイプを偏平足、横のアーチが弱いタイプを開張足と呼びます。どちらの足のタイプも母趾のつけ根がねじれて負荷がかかりやすく、その結果外反母趾になりやすいといわれています。
外反母趾の受診するタイミングはいつ?
親指の付け根や足裏に痛みを感じたり、足指の形に異常を感じたりした場合は、早めに整形外科を受診しましょう。外反母趾は進行性の病気なので、放置していると足の変形が進行していきます。
早めに受診することで治療の選択肢も広くなるので、できるだけ早期に治療を始めると治りも早くなります。
放置すると重症化するため、日常生活にも影響が出ます。そうなる前に違和感や異変を感じたら、その時点で受診するのがおすすめです。
外反母趾の対策
外反母趾にならないためには、どのようなことに注意したり対策をすればいいのでしょうか? ここでは、外反母趾の対策を3つご紹介します。
足に負担をかけない靴選び
外反母趾にならないようにするには、足に負担をかけない靴選びをすることです。ヒールのある靴やつま先が細くなった靴は、外反母趾になる原因となるため以下のことに注意して靴選びをしてみましょう。
- 親指の付け根を圧迫しない幅広のもの
- ヒールが低いもの
- 素材が柔らかいもの
- 縦と横のサイズが足に合うもの
- かかとや甲が固定されていること
- つま先に1cm程度の余裕を持たせる
また、夏場であれば、鼻緒のついたサンダルを履くのもおすすめです。
運動・ストレッチで筋力アップ
足指を含む足を使った運動やストレッチを行い、足底筋を鍛えましょう。たとえば、タオルやゴム紐を用いて、足の指や足裏で寄せるタオル寄せ運動などが効果的です。自宅にあるものを使うため、日常生活ですぐにできる運動です。
そのほかに、足指におすすめのストレッチ法を一つ紹介します。
【足指ストレッチ①】
足指の付け根を一本ずつゆっくり押していきます。その際、付け根から下の方へ押していくのも取り入れてみてください。
ストレッチすることで硬くなった足周りをほぐすことができるので、柔軟性がアップします。
足の指を広げる
足の指を広げる体操もおすすめです。親指を左右に動かして広げ、親指の関節が硬くなってしまうのを防ぎます。
【足指ストレッチ②】
両手で隣同士の足指を持って、指を1本ずつ開いていくストレッチです。手で足指を開いて閉じてを繰り返します。
また、手を使わないのであれば、足の指を開いたり閉じたりするグー・パーを繰り返し行う運動も効果的です。軽度または中等度の外反母趾に対して少々の変形矯正が期待できます。
足の指を広げると、母趾外転筋という外反母趾近辺の筋肉が鍛えられます。すでに外反母趾になってしまった人もこれから外反母趾を予防する人にも効果が期待できます。
外反母趾の原因に関する質問
外反母趾になった人、もしくは外反母趾になりそうな人は何が原因か、外反母趾を防ぐ方法や外反母趾に関して知らないことは多いのではないでしょうか。
ここでは、外反母趾に関する質問に回答します。
靴を履かなくても痛むのは外反母趾が原因ですか?
外反母趾は基本的に足の親指の付け根の関節が変形し、親指が小指の方に向かって曲がった状態です。痛みや皮膚にの赤みが現れたり、水疱ができたりする病気でもあります。
靴を履くときや歩くときに痛みが生じますが、靴を履いていなくてもジンジンと痛むことがあります。この場合は、炎症が強く重症化している可能性も考えられます。
しかし、靴を履いていなくても痛みがあるのであれば、ほかの病気が隠れているかもしれません。たとえば、外反母趾以外ではこんな足指の病気があります。
- 強剛母趾(きょうごうぼし)・・・親指の関節の骨が盛り上がり、靴が当たって痛く親指を反らすことができない
- 内反小趾(ないはんしょうし)・・・足の小指の付け根が靴に当たって痛みます。
- モートン神経腫・・・足の指の3番目と4番目の間が開く特徴があり、その間がしびれたり、神経の根元を押されると痛みが生じる足の病気です。とくに、ハイヒールを履く人やしゃがんだ状態で作業をする人などに発症しやすい症状です。
男性も外反母趾になりますか?
ハイヒールやつま先が細くなった靴を履く女性に多いといわれている外反母趾ですが、男性でも外反母趾になる人はいます。
男性が外反母趾になるケースは、足裏全体を使った歩き方ができていないことが原因のひとつです。歩き方に偏りがあると開張足の原因になり、外反母趾のリスクを高めることにつながります。
また、自分の足に合っていない靴を履いていることも外反母趾を引き起こします。たとえば、幅が広すぎる靴を履いていることで靴の中に余裕ができています。そのため足が滑ってしまい、つま先が圧迫されてしまうのです。
これとは逆に、足先が細くなったタイプの男性靴も多々見かけますが、こういった靴もつま先が圧迫されて外反母趾になりやすい原因です。
大きすぎる靴を履いている男性やつま先が細くなっている靴を履いている男性は、サイズ選びや履き心地を重視した靴選びをすることが大切です。
スポーツをする人は外反母趾にならないですか?
スポーツ選手やスポーツをする人は、外反母趾にならないと聞きますが、実はなる場合とならない場合があります。
スポーツをする人が外反母趾になりやすい理由は以下のとおりです。
- スピードが出た状態で、急なストップ動作や方向転換を行うスポーツをする人
- 長時間の運動をする人(筋疲労からアーチの低下に陥りやすい)
- 自分の足に合っていないシューズを使用している人
- 足指の付け根付近でボールを蹴る人
- つま先に重心をかける人
逆にスポーツをする人で外反母趾になりにくい理由は以下のとおりです。
- スポーツをする人は普通の人よりも上手に足全体を使うから
- 体重移動も効率よく行うことが可能
- 足底の筋力があるためアーチが壊れない
といったそれぞれの理由があります。とくに、剣道や野球の内野手などは、外反母趾になりやすいといわれています。また、どのスポーツにおいても、足の使いすぎや間違った使い方をすることで外反母趾をはじめ、さまざまな身体症状を引き起こす危険性があります。
外反母趾にならない歩き方はありますか?
外反母趾にならないためには、足裏の外側に体重がかかるように歩くことがポイントです。
しかし、ここで注意したいのは、内側が浮かないこと。しっかりと足裏全体が地面に接地しながら外側に体重がかかるように意識しましょう。
なかなか意識して歩くことが難しいという人は、内側に体重を誘導するシューズもあるので、そういったシューズを利用するのもひとつの方法です。
外反母趾の対策・予防に!足指ストレッチ「アシパカ」
外反母趾になっている人も、これから外反母趾にならないよう予防する人にもおすすめなのが、「アシパカ」の足指ストレッチです。
ここでは、「アシパカ」の特徴や実際の足指体操をご紹介します。
アシパカの特徴
アシパカは、ひとつひとつの足の指に合わせて装着し、縮こまった足の指を広げてくれる足指ストレッチサポートです。外反母趾のストレッチ代わりにはもちろん、足先の冷えやむくみなどにも効果的です。
また、足裏のアーチに沿った形状をしているので、足裏の外アーチや横アーチ、内アーチを鍛えてくれます。
足指の隙間が狭い
外反母趾になっている
足の指でグーやパーができない
ふくらはぎなどの下半身がパンパン
足裏にタコがある
アシパカは、外反母趾だけでなく足の悩みにも対応しています。素材は、水がしみない柔らかいEVA素材を採用。室内だけでなくお風呂でも使用できます。
アシパカを使った足指体操
足指体操で効果的な方法は、足の指でグーとパーを繰り返す運動です。グーは足指全体を内側に曲げ、パーは足指全体を広げます。
外反母趾が軽度?中等度であれば、この足指体操だけでひどくなるのを防ぐ効果が期待できますが、この足指体操はあまり効果が期待できません。
そこで、足指を広げるサポートをするテンダーセンスのアシパカなら、装着するだけで足指が広がるので、グーやパーができない人でも安心です。
トレーニングでは、アシパカを装着したまま足指のグーとパーを繰り返します。そうすることで足指の筋肉を鍛えます。
アシパカを使ったストレッチは、装着したままつま先を持ってぐるぐると足首まで回します。固まった足指と足首をほぐしてくれます。また、くの字型に曲がった親指を反対側へ伸ばすのもおすすめです。
まとめ
外反母趾の原因は遺伝によるものから筋力の低下や歩き方などさまざまです。外反母趾はそのままにしておくと痛みや炎症を起こし、歩行時が辛くなってしまいます。
しかし、外反母趾の対策は日々の生活の中で対策することができます。とくに、おすすめなのは足裏の筋肉をほぐす足指のストレッチです。
テンダーセンスの「アシパカ」を使用すると、もっと手軽に足指ストレッチを行えます。装着するだけで簡単に足指を伸ばすことができるため、外反母趾の効果が期待できます。
外反母趾にお悩みの方は、ぜひこの機会にテンダーセンスのアシパカを利用してみてはいかがでしょうか?
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