突然膝を曲げたときに痛みを感じることはありませんか?日常生活の中で座ったりしゃがんだりと膝を曲げる動作は多く、そのたびに痛くて辛いですよね。
膝を曲げると痛みがある人は、なんらかの膝の病気の可能性があります。
とくに代表的なのは「変形性膝関節症」という症状で、膝の関節の部分にある軟骨がすり減ることで痛みを伴います。
今回は、膝を曲げると痛い理由や対処法、考えられる疾患、予防法などを紹介します。膝をサポートするグッズもあわせて紹介するのでチェックしてみてくださいね。
膝を曲げると急に痛み出すのはなぜ?
膝を曲げると急に痛み出すのは、負傷やなんらかの病気が隠れているからかもしれません。膝を曲げて突然痛む原因はいくつかあります。
膝を曲げたときに痛む人は、何が原因なのかを知って対処や予防をしていきましょう。
加齢による痛み
加齢によって筋肉量が低下することで軟骨がすり減り、骨と骨を支える役割をする軟骨の働きが弱くなってしまいます。
初めの段階では立ち上がりや歩き始めのときなどに痛みますが、症状が進行してくると正座や階段の上り下りが困難になってきます。安静にしていても痛むようになり、膝の伸びが弱くなって歩行さえも難しくなる可能性があるので注意が必要です。
痛みを引き起こしているすり減った軟骨は、自然に回復することがないといわれています。
スポーツによる突然の運動
久々に運動を始めた人やあまりスポーツをしてこなかった人が急に激しいスポーツをすると、膝を酷使してしまう場合があります。
痛みがあるにもかかわらず膝に負荷がかかるスポーツを続けるのはNGです。ひどい場合はスポーツができなくなってしまうケースもあるので、膝に痛みを感じたら膝を休めたり、運動を控えめにしたりしましょう。
さまざまな膝の病気
膝を曲げると急に痛む場合は、なんらかの膝の病気を抱えている可能性が考えられます。
膝が痛いと感じるときに考えられる病気は、変形性膝関節症や関節リウマチ、鵞足炎、痛風などです。
それぞれの病気によって原因や痛みが異なります。初期段階では痛みが少なくても進行すると強い痛みで歩行が困難になるケースもあります。
痛みがそれほど強くない場合でも継続する場合は、病院を受診しましょう。
膝を曲げた時の痛みチェック
膝を曲げたときに痛む場面は人それぞれ異なります。
以下に、膝を曲げたときにどのタイミングで痛むのかについてまとめています。です。膝に痛みを感じる人は、どんなときに痛むのかチェックしてみてください。
- 歩き始めのとき
- 朝起きたとき
- 膝が腫れる
- 階段の上り下り
- 膝の内側を押すと痛む
- 正座がしにくい
- 30分以上歩いたとき
- 和式トイレのとき
- 膝を動かすとギシギシした音がする
- 鎮痛剤を飲んでも効かない
ほとんどの項目に当てはまった人は要注意。進行していると治療が難しくなったり回復が遅れたりする場合もあるので、早めに受診しましょう。
1~4個程度該当した人であっても、放置していると膝の病気に発展してしまう可能性があります。
痛みがなくても気になった項目がある人は、膝のケアをしておくことで予防ができます。
膝を曲げた時の痛みの対処法
膝を曲げたときの痛みの対処法はいくつかあります。自宅でできることがいくつかあるので、まずは気軽に実践できるものから始めていきましょう。
ここでは、膝を曲げたときの痛みの対処法をそれぞれ詳しく紹介します。
温めて安静にする
膝を曲げると痛い場合は、温めるのがおすすめです。膝を温めることで、血流がよくなったり筋肉がほぐれて柔らかくなったりと、痛みが和らぐことがあります。
膝を温める方法は、日々湯船に浸かることが良いといわれています。また、湯船の中で膝を温めながらゆっくり膝を動かしてみるのもおすすめです。
また、できるだけ安静にして過ごす時間をつくることが大切です。
痛みが少なければストレッチをする
膝の痛みが少なくなってきたら、徐々にストレッチを取り入れていくのもおすすめです。血流がよくなったり、筋肉の柔軟性が向上したりする効果が期待できます。
とくに、膝の痛みによるおすすめのストレッチは膝裏や太ももの前後です。膝裏や太ももの前後が硬い場合、膝の動気が悪くなり、痛みがひどくなってしまうこともあります。
ポイントは、やりすぎず無理のない範囲で行うことです。
膝が腫れていれば冷やす
膝が腫れていたり熱を持っていたりする場合は、冷やしてみるのもおすすめです。膝を冷やす場合は、氷枕や袋を使ったり冷水で濡らしたタオルを当てたりするなどの方法があります。
冷たさで皮膚の感覚が麻痺する程度に冷やすことがおすすめです。膝の痛みを軽減する効果が期待できます。また、温める方法と冷やす方法をバランスよく使い分けることで、膝の痛みや腫れが引きやすくなるといわれています。
しかし、腫れが引いたあとに冷やしても効果は期待できないので、冷やすタイミングを知っておきましょう。
痛みが引かない場合は病院へいく
膝を曲げて痛いときに温めたり冷やしたり、ストレッチなどを行ったりしても痛みが引かない場合は、早めに病院に相談してみましょう。
痛みが軽いからといって放置していると改善が難しくなるケースもあります。早めに受診することで治療も早く終わるかもしれません。
膝を曲げると痛みを感じる6つの疾患
膝を曲げると痛みを感じる疾患は以下のとおりです。
- 変形性膝関節症
- 関節リウマチ
- 膝半月板損傷
- 痛風
- 鵞足炎(膝の内側)
- 腸脛靭帯炎(膝の外側)
ここでは、それぞれの病気について解説します。いまの膝の痛みがどのような症状なのかチェックしてみてください。
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝関節のクッションの役割をする軟骨がすり減ってしまうことで膝の痛みを引き起こす疾患です。
原因として考えられるのは、加齢や筋肉量の低下、肥満、遺伝の問題などがあります。また、骨折や半月板損傷などの後遺症として発症するケースもあるので注意が必要です。
進行すると正座ができなくなったり、階段の昇り降りができなくなったりして、安静にしていても痛みを感じるケースもあります。
関節リウマチ
関節リウマチとは、免疫異常による関節の炎症で関節に痛みや腫れを引き起こす疾患です。
進行すると関節が変形したり機能障害を引き起こしたりするため、病院での治療をする必要があります。初期症状として、起床時の関節のこわばりや動きにくさ、手が開きにくいといったことがみられます。
また、関節の痛みや腫れがみられることもあります。さらに、微熱や倦怠感、食欲不振といった全身症状が現れるようなことがあると注意が必要です。
膝半月板損傷
膝半月板損傷とは、半月板に急激な負荷がかかることで欠けたり亀裂が入ってしまったりする疾患です。
半月板は、膝にかかる荷重を分散したり衝撃を吸収したりする役割がありますが、半月板が損傷してしまうと役割を十分に果たせなくなり、膝を曲げたときに引っかかりや痛みを感じます。
また、症状が重くなると膝に水がたまったり、強い痛みで歩けなくなったりすることもあるので注意が必要です。
中には、損傷直後には動けなくなるほどに痛みを感じることも少なくありません。高齢者は、ちょっとした怪我や何気ない動作でも損傷してしまうことがあります。
痛風
痛風とは、過剰になった尿酸が関節にたまって炎症を引き起こす疾患です。原因は、アルコール飲料の摂り過ぎといわれています。
痛風が起こったときの膝の痛みの特徴は以下のとおりです。
- 突然起こる急な強い痛み
- 赤みや熱を持っている
- 膝の曲げ伸ばしや体重をかけたときに強い痛みがある
普段からアルコールを摂取することが多く、このような痛みがある人は痛風を疑いましょう。
鵞足炎(膝の内側)
鵞足炎(膝の内側)は膝の内側が痛む疾患です。
「鵞足(がそく)」とは、スネの骨の内側に位置する部位(膝から5〜7㎝程度下)で、ひざの曲げ伸ばしに関する筋肉が集まっているところです。この部位にある滑液包(ゼリー状の袋)に炎症が生じて膝の曲げ伸ばしのときや靭帯が骨の擦れ、股関節の動作によって鵞足の部位に痛みが現れます。
鵞足炎が起こったときの膝の痛みの特徴は以下のとおりです。
- 腫れや押したときに痛みがある
- 熱感がある
- 運動するときや階段を下るとき、歩くときに痛みがある
鵞足炎はスポーツ選手に生じやすいといわれますが、スポーツをしていなくても打撲や変形性膝関節症がきっかけで発症することもあります。
腸脛靭帯炎(膝の外側)
腸脛靭帯炎は、膝の曲げ伸ばしのときに太ももや膝の外側にある腸脛靭帯が骨に擦れて痛む疾患です。
トラック競技などの走るスポーツをしている人やジョギングを習慣にしている人、重い物を運ぶ仕事をしている人などに多くみられます。また、O脚の人や急に激しい運動を始めた人なども発症しやすい病気です。
とくに長距離ランナーによく発症することから「ランナー膝」とも呼ばれることもあります。
膝を安静にしていると回復することが多いですが、痛みが続く場合はリハビリや痛み止めなどが必要になることもあります。
膝を曲げた痛みを予防する方法
膝を曲げたときの痛みを予防する方法はいくつかあります。
- 適度な運動をする
- 肥満の方は減量する
- ストレッチや体操をする
- 筋トレをする
この4つはどれも日常生活で取り入れられるものです。少し意識するだけで膝の痛みの軽減に期待できるため、取り組みやすいものから始めてみてください。
適度な運動をする
適度な運動は、筋肉量の低下を防ぐ効果が期待できます。また、変形性膝関節の改善にも効果があるといわれています。
具体的には、以下のような運動を行うといいでしょう。
- 30分程度のウォーキング
- 水中ウォーキング
- 軽めのランニング
適度に運動をすることで筋肉をつけられるだけでなく、軟骨に栄養が届きやすくなります。
ただし、急に激しい運動を始めるのはNG。最初は散歩やウォーキングなどの軽めの運動にとどめ、慣れてきたら徐々に距離を伸ばしたり速足を意識したりしていきましょう。
肥満の方は減量する
体重が重い人は減量をするように心がけてください。
体重が増えるとともに膝への負担が大きくなる可能性があります。たとえば、体重が約10kg増えると膝には約30kgの負荷がかかることになります。
肥満と感じている人もしくは自覚している人は、体重を落とすように意識しましょう。体重を簡単に落とす方法は、糖質オフやカロリー制限、適度な運動などがありますが、まずは継続しやすいものを選んで長く続けることが大切です。
ストレッチや体操をする
膝の病気を予防する方法のひとつは、ストレッチや体操をすることです。ストレッチや体操をすることで、筋肉が硬くなったり、血流が悪くなったりすることを防ぐことにつながります。
膝が痛いからといって動かさないと、より悪化してしまったり改善に時間がかかったりするケースが考えられます。
体操やストレッチは自宅でも好きな時間にできるので、ウォーキングやランニングがなかなかできないという人にもおすすめです。
筋トレをする
加齢や運動不足などによる筋力低下も膝の痛みを引き起こす原因となっているため、筋力アップを目指して筋トレを行うことで予防ができます。
とくに、お尻の筋肉である大臀筋や太ももの内側にある内転筋の筋力がアップすると、膝にかかる負担や衝撃が軽くなり、膝の痛みも軽減します。
運動不足や筋力の低下を感じる人はぜひ取り入れてみてください。
膝を曲げると痛い時の注意点
膝を曲げると痛いときにはいくつか注意したいことがあります。
- 無理に動かさない
- 激しいスポーツをしない
- 正座やあぐらをかかない
- 立ち座りを繰り返さない
- 重いものを持たない
膝を曲げて痛いにもかかわらず膝への負担になるような行動は避け、できるだけ安静にして過ごすようにしましょう。
ここでは、上記の膝を曲げて痛いときの注意点を項目ごとに解説します。
無理に動かさない
膝を曲げて痛いときは無理に動かさず安静に過ごしましょう。
無理に歩こうとしたり運動したりすることで、さらに骨が擦れて痛みが強くなる可能性があります。
ただし、日常生活における動作は通常通りでOK。スポーツや散歩などは控えるようにしてください。
痛みが引いてきたら無理のない範囲で膝を動かすことも大切。膝に負担がかかりにくい前屈や寝たまま足の上げ下げなど、適度な下肢筋力のトレーニングを行うのもおすすめです。
激しいスポーツをしない
激しいスポーツは、膝に負荷がかかりやすく膝の痛みにつながります。
激しい運動によって膝に強い衝撃が加わることで、半月板にヒビが入ったり炎症を起こしたりして膝に痛みが生じます。
継続して走ったりジャンプしたりするスポーツは膝に力が加わり続けるため、靭帯や腱の組織の損傷や炎症の原因となります。
とくに、バスケットボールやサッカー、テニスなど足を後ろに蹴り出す動作や急なストップ、方向転換をする動作を繰り返すスポーツは要注意です。鵞足が擦れて炎症が起き、痛みを感じるようになります。
症状が落ち着くまで膝に負荷のかからないようなトレーニング程度にとどめておきましょう。
正座やあぐらをかかない
膝を曲げたときに痛みがある場合は、正座やあぐらをかかないようにしましょう。
正座やしゃがみ込むといった膝を深く曲げる動作は、膝関節に負荷がかかります。
膝に痛みがある人は、椅子に座ったり足を伸ばして座ったりするなどして座り方を工夫しましょう。
立ち座りを繰り返さない
関節の中でも負担が大きく炎症を起こしやすいのが膝関節といわれています。
膝を曲げたときに痛みがある人は、立ち座りの動作を繰り返さないように意識しましょう。
歩き始めや階段の上り下り、立ち座りの動作などで膝が痛くなりやすいですが、歩き出してしまえば痛みが引いていくこともあり、そのまま放置する人も少なくありません。
痛みが引いたからといって立ち座りの動作を繰り返し行っていると、強い痛みを感じるようになるケースもあるので注意が必要です。
重いものを持たない
重いものを持ったときには普段より数倍の負荷がかかるため、膝にも負担をかけてしまいます。膝の痛みの原因がわからない人は、こういった何気ない日常生活の動作の中にあるのです。
たとえば、仕事の関係で重いものを運ばなければならない人は、膝サポーターをつけて膝への負担を軽くするのもひとつの方法。
負担がかかる動きを制限する固定タイプのものから、急な走り出しや方向転換、曲げ伸ばしをサポートするスポーツタイプのものまでさまざまです。膝サポーターは一つあると便利なアイテムなので、積極的に活用しましょう。
また、仕事前に太ももやふくらはぎのストレッチを行ってみるのもおすすめです。
膝を曲げた時の痛みにおすすめのグッズを紹介!
膝を曲げたときの痛みをサポートするために、適度な運動や減量、ストレッチ、筋トレなどいくつかの予防法をご紹介しましたが、ここでは膝をサポートするグッズを紹介します。
膝に装着するだけで膝が固定されて、安定感をもたらしてくれる「膝サポーター」です。
今回は、タナック社の「膝サポーター」シリーズ3種類を紹介。それぞれに特徴が異なるので、症状に合わせた膝サポーターを選びましょう。
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「タフシロン 人工筋肉膝サポーター ホールド」は、超弾性シリコーン素材である「人工筋肉 タフシロン」を採用。膝蓋骨周囲の6つの大きな筋や腱を包み込み、膝のぐらつきが安定します。形状保持機能でズレにくさも防ぎ、日常生活でも気軽に使えるサポーターです。
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まとめ
膝を曲げたときに痛む理由は、加齢や激しいスポーツ、膝の病気といったことが考えられます。歩き始めのときや朝起きたとき、膝が腫れる、正座がしにくいなど痛みの場面もさまざまです。
自宅での対処法として、安静に過ごすことや痛みが少ないときは温める、膝が腫れているときは冷やすことなどが挙げられます。
痛みが続くときはなんらかの病気が隠れている可能性もあるので病院を受診しましょう。自宅でする時間がない人は、膝サポーターを使用するのもおすすめです。
今回紹介したテンダーセンスの「タフシロン 人工筋肉膝サポーター」は、まるで筋肉のような動きで膝全体をサポートしてくれるので、膝の痛みも軽減します。膝サポーター探しで悩んでいる人は、ぜひ一度試してみてください。