毎日の洗髪ケアを、「もっと安全に」「もっと安心に」「もっと快適に」。CARE GEARはその実現をサポートします。介護される側も、介護する側も、笑顔で、気持ちよく過ごせる時間を。
CARE GEARは、衛生面への配慮、持ち運びのしやすさなど、現場の声を反映して開発されています。高齢者のセルフケアをサポートする場面から、介護者と介護を担う家族の負担を軽くする場面まで、さまざまなシーンで活躍します。

介護現場・在宅ケアで「洗髪」が抱える課題
介護現場や在宅介護で、寝たきり・ベッド上での洗髪は「毎日やりたいけれど負担が大きい」という声が多く聞かれます。
- 準備や片付けに時間がかかる
- 移動が難しい状況では体位変換や水の確保、排水処理に手間がかかる
- 少ない水量・手早く済ませざるを得ないため「きれいになった実感」が薄い
- 頭皮や頭髪に汚れ・細菌が残ることで、衛生面・感染リスクも無視できません。
「本当はもっと快適に、もっと安心して洗髪ケアを行いたい」——そんな思いから、CARE GEARは誕生しました。
CARE GEARとは?
CARE GEARは、プロの視点(看護技術・工業デザイン・訪問介護)で課題を整理し、5年間の試行錯誤を経て設計された“介護用洗髪槽”です。
主な特徴を挙げると:
- 厚さ3 cmの薄型設計:枕代替としてベッドに設置しやすく、体位の大きな変更を伴わず洗髪が可能です。
- 特許取得の底板/排水構造:特許第7718637号を取得し、排水性・乾燥性を向上させています。
- 溶着構造(接着・接合部なし):お手入れがしやすく、清潔に使いやすい設計です。
- 介助・被介助者双方に配慮された設計:頭元の不快感を軽減するエア―まくら構造など、実際に“心地よさ”にもこだわっています。
- グッドデザイン:「使う人が気持ちよく、介助する人も無理なく使えるデザイン」として2025年度グッドデザイン賞を受賞しています。

開発ストーリー&技術背景
開発にあたっては、次のような背景があります。
- 従来の洗髪方法では「準備・片付けに負担が大きい」「時間・身体の動かし方に制約がある」など現場の声が数多くありました。
- 頭皮・頭髪に汚れや細菌が残ると、医療・介護現場においては関連感染症リスクが高まるという報告もあります。
- そこで、看護技術・工業デザイン・訪問介護プロがタッグを組み、「被介助者の身体的負担を軽減」「介助者の手間・時間を減らす」「衛生・安全を確保する」この三つを指針に開発を行いました。
こうして誕生したCARE GEARは、単なる機器ではなく「介護ケアを変える道具」として設計されています。
活用シーン
例えば、以下のような場面で活用可能です。
- 在宅介護:ベッド上で移動が難しい方の洗髪
- 施設介護:多床室・個室での効率的な洗髪準備・片付け
- 訪問介護:コンパクト・設置が容易なので訪問先でも使用しやすい
設置は非常に簡単。薄型設計で普段使いの枕と入れ替えるだけで洗髪準備が整うため、体位変換が最小限で済むのも大きなメリットです。
また、排水性に優れており、洗髪後の水処理・乾燥も効率的なので、介助者の“片付け時間”も抑えられます。

専門家からのコメント
- 「従来の洗髪方法では…清潔にしてあげたいと思いながらも実際には難しいと感じる介護者や、本当は毎日きれいにしたいと思いながらお願いができず我慢をしいる患者さんの声がありました」 — 社本 生衣 准教授(岐阜大学医学部 看護学科)
- 「CARE GEARは厚さ3センチの薄型設計で、患者さんの頭の下への設置が手軽です。また、底板は特許出願中の特殊構造でスムーズな排水を可能にしています。…介護者の使いやすさ・患者さんの心地よさを叶えています」 — 滝本 成人 教授(椙山女学園大学 生活環境デザイン学科)
こうした専門家コメントに加え、現場での「使ってみて変わった」という実感が、CARE GEARの価値をさらに高めています。
導入のメリット・選び方
導入のメリット
- 被介助者の頭皮・頭髪ケアが向上:汚れ・細菌リスクの軽減にもつながります。
- 介助者の準備・片付け・体位変換の手間を軽減。時間的・身体的負担の減少。
- 設置・収納が容易:薄型・軽量設計により場所を取らず、多様な場面で活用可能。
- 衛生管理がしやすい構造:溶着構造・排水設計により、お手入れ・乾燥も手間が少ない。
選び方・導入時のチェックポイント
以下のような状況に当てはまる場合、CARE GEARは特におすすめです。
- ベッド上や寝たきりの状態で洗髪を行っている/行いたいと考えている
- 洗髪の準備・片付け、体位変換など介助者の負担をなるべく軽減したい
- 頭皮環境・感染リスクへの配慮も重要視したい
なお、導入前には「排水ホースを通せるか」「被介助者の姿勢・体調が使用条件に適しているか」など、基本的な条件を確認することをおすすめします。
使用方法・お手入れ・注意点
使用方法(概要)
- ベッドに薄型設置:普段の枕と入れ替える感覚でOK。
- 排水ホースをベッドボードの隙間へ通し、安定した設置を確保。
- 通常の洗髪動作を行う:水ハネ・顔・肩の位置など配慮するとさらに快適です。
- 洗髪が終わったら排水・乾燥・収納へ。
お手入れ方法
- 本体および排水ホースは「よく洗い・よく乾かして」から収納してください。汚れや水分を残したまま保管するとカビ・においの原因になります。
- 汚れが気になる場合は、水または薄めた中性洗剤で洗浄し、洗剤分が残らないよう十分にすすいでください。
- オートクレーブは使用せず、有機溶剤(シンナー・ベンジン等)・漂白剤の使用も控えてください。
- 乾燥は陰干しで。直射日光や高温条件の下は避けるようにしてください。
注意点
- 本製品は「寝たきりの患者様やベッド上での生活をされている方を対象に設計」されています。対象者の体調・姿勢・設置環境に応じてご使用ください。
- 使用前に本体にキズ・破れ等がないかを確認し、空気の入れすぎや鋭利なものによる損傷、火気・熱湯の近接使用など禁止です。
- 設置場所は水平を確保し、安定した状態で使用してください。使用中に被介助者が不快を訴えた場合は直ちに中止し、医療専門家等に相談してください。
まとめ
毎日の洗髪ケアを、「もっと安全に」「もっと安心に」「もっと快適に」。CARE GEARはその実現をサポートします。
介護される側も、介護する側も、笑顔で、気持ちよく過ごせる時間を。
まずは、製品紹介ページで仕様・導入条件をご確認ください → 製品紹介ページはこちら
そして、ご相談・資料請求・実機デモのご希望も承ります。貴施設・ご家庭のケア環境に、CARE GEARをぜひご検討ください。
最後に、企業としての姿勢をひとこと。
株式会社タナックは「素材で知恵を、知恵で素材を進化させる」企業として、医療・ヘルスケア分野でも信頼を築いてきました。今後も「人に寄り添うモノづくり」を続け、皆さまのケア現場に革新をお届けしてまいります。 → 株式会社タナックウェブサイトはこちら


