「冷凍したお肉をおいしく食べるための解凍方法が知りたい」
「お肉を正しく解凍するには？」
このように、お肉をおいしく食べるための解凍方法が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
お肉は消費期限が短く、すぐに使わない場合は冷凍保存することが多い食材です。しかし冷凍したお肉も、鮮度が高いときと同様においしく食べたいですよね。
この記事では、冷凍したお肉を正しく解凍するポイントや時短で解凍する方法、やってはいけない解凍方法、お肉の解凍におすすめのグッズなどを紹介します。
冷凍肉をよく使用する人は、参考にしてみてください。
冷凍肉を正しく解凍するポイント3つ
冷凍肉を正しく解凍するには、押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- すぐに調理しないこと
- じっくり低温解凍する
- ドリップはキレイに拭き取る
ここでは、それぞれのポイントについて解説していきます。冷凍肉をおいしく食べるために覚えておきましょう。
すぐに調理しない
解凍後はすぐに調理をしたくなりますが、すぐに調理しないようにしましょう。
解凍後のお肉はまだ冷たい状態なので、すぐに調理を始めてしまうと、中までしっかりと火が通らないことがあります。また、解凍後すぐに調理をしてしまうとお肉と火の温度差により、お肉が固くなってしまう可能性も。
解凍する場合は、調理の約10〜30分前に冷蔵庫から出して室温に戻しておくことで、お肉を焼いても固くなりにくく、柔らかく焼くことができます。
じっくり低温解凍する
じっくり解凍することで、お肉のうまみを引き出す肉汁を閉じ込めたまま調理することができます。
急速に解凍してしまうとお肉の水分が細胞を破壊し、臭みの原因となる「ドリップ」といわれる液体が出るため、おいしく調理できません。また、ドリップには栄養素やうまみも含まれ、お肉の質自体が落ちてしまいます。
低温でじっくり解凍することでドリップが出るのを防ぎ、パサつく食感も感じにくくなります。低温解凍する際は、冷蔵庫でゆっくり低温解凍するのがおすすめです。
ドリップはキレイに拭き取る
低温でじっくり解凍しても多少のドリップが出ることもあります。
ドリップは、臭みや焼きムラなどの仕上がり具合に影響を及ぼすため、しっかりと拭き取ってから調理することがポイントです。
拭き取るときは、キッチンペーパーでお肉を包み込むようにした拭き取り方がベストです。
お肉はどこまで解凍すればいいの？
お肉は半解凍状態くらいまで解凍するのがおすすめです。半解凍状態とは、指で触ったときに表面は解凍され、中の方は少し凍っている状態を指します。
半解凍ではドリップを閉じ込めたままにできます。さらに、包丁でも切りやすく、調理しやすいので、半解凍になるようにしてみましょう。
冷蔵庫から出しておけば自然解凍もできますが、衛生面で危険なため常温での解凍はしないように気をつけてください。
冷凍肉をシーン別においしく解凍する方法
冷凍肉は解凍するタイミングによって解凍方法が異なります。
翌日や1時間以内、30分以内など時間によっておいしく解凍する方法が異なるので、それぞれの解凍方法を紹介します。
【翌日】冷蔵庫で解凍する
翌日に冷凍肉を使用したい場合は、前日に冷蔵庫に移しましょう。
冷蔵庫で時間をかけて解凍させることでドリップの流出を防ぎ、肉全体の温度差が均一になって解凍されます。そうすることで、お肉の質も保たれ、おいしく調理することができます。
解凍するときは容器かジップ袋に入れて解凍するのがおすすめです。解凍の推定時間は、お肉の厚さや状態によりますが、基本的には6時間～2日が目安です。
【1時間以内】氷水で解凍する
1時間以内に使用したい場合は、ボウルに張った氷水での解凍がおすすめです。氷水での解凍方法は簡単です。
パッケージを開けずにジップ袋などに入れて、水を張ったボウルに入れるだけでOK。たっぷりの氷水の中でしばらく放置するだけできれいに解凍することができます。氷が溶けてきたら追加しましょう。
解凍の推定時間は、約1時間半～6時間が目安です。
【30分以内】流水で解凍する
30分以内に冷凍肉を使用したい場合は、流水で解凍してください。氷水の解凍と異なる点は、短時間で解凍できることです。
解凍方法は以下のとおりです。
- 大きなボウルに袋に入れた冷凍肉を入れる
- 上から水を流し続ける（絶対に袋の中に水が入らないように）
早く解凍できるメリットがありますが、ドリップが出やすいというデメリットがあるので、水は解凍するまで出し続けることがポイントです。
解凍の推定時間は、約20分～1時間程度が目安です。お湯での解凍は、ドリップが多く出てしまうため注意しましょう。
【その場で】電子レンジで解凍する
調理をすぐにしたいときは、電子レンジの解凍機能を使用して解凍しましょう。ドリップが出るのを防ぐため、なるべく低いワット数で解凍するのがおすすめです。
ポイントは、両面を均等に加熱することです。片面だけ加熱するとムラになってしまうため、途中でひっくり返して解凍具合を均等にしましょう。
おすすめは低温解凍ができる100～200Wですが、使用する電子レンジによって使用方法や時間の目安は異なります。解凍時間の推定時間は数分です。
お肉を時短で解凍するには？
お肉を時短で解凍するには、電子レンジでの解凍がおすすめです。
ここでは、電子レンジでの解凍について詳しく解説します。電子レンジでお肉を解凍するときのコツや解凍方法を知って、お肉を時短でおいしく解凍してみてください。
すぐに解凍したい場合は電子レンジ
冷凍肉をすぐに解凍したい場合は電子レンジがベストです。
使用する電子レンジのワット数やお肉の大きさ、形状によって異なります、おおよそ100gあたりで1～4分ほどで解凍できます。
ポイントは一度に長時間加熱しないこと。少しずつ追加しながら加熱していきましょう。
電子レンジで解凍するときのコツ
電子レンジで解凍するときのコツは2つあります。
【カチカチに凍っている状態でレンジに入れる】
お肉を電子レンジで解凍するときにはカチカチの冷凍状態でレンジに入れることがコツのひとつです。冷凍庫から出して時間が経過すると、表面から溶け始めてしまい、解凍にムラが生じて加熱し過ぎる可能性があります。カチカチの状態だと解凍ムラがなく火の通りも均一になります。
【ドリップを取り除く】
ドリップは臭みや解凍ムラの原因になります。解凍時にはドリップが出てきたら必ず取り除くことが大切です。クッキングペーパーに敷いた上にお肉を置いて解凍すると、出てきたドリップもすぐに吸収してくれます。
電子レンジを使った解凍方法
電子レンジを使った解凍方法は以下のとおりです。
- 耐熱皿にクッキングペーパーを敷く
- 包みを外した冷凍肉をクッキングペーパーの上に置く
- 100～200Wほどの弱モードか解凍モードに設定する
- 表裏それぞれ1分ずつ加熱する
- 解凍が足りない場合は少しずつ追加して加熱する
クッキングペーパーを敷くことでドリップが吸収され、加熱ムラを軽減することができます。
冷凍肉のやってはいけない解凍方法とは？
冷凍肉を解凍する際は、やってはいけないことが2つあります。
- 水につけて解凍する
- 常温で解凍する
それぞれになぜやってはいけないかを解説します。
水につけて解凍する
お肉を直接水につけて解凍するのはNGです。水につけてお肉を解凍してしまうと、お肉の風味や栄養が流れ出ておいしく調理ができません。
また、お肉の表面に水がつくことで細菌が繁殖する原因になります。
お肉は食中毒にもなりやすいため、直接水につけてお肉を解凍することはやめましょう。
常温で解凍する
冷凍肉を常温で解凍することもやってはいけないことです。お肉を室温で解凍すると細菌が繁殖して食中毒の原因になります。
また、お肉のうまみ成分であるドリップが出てしまいやすい解凍方法なので、室温や常温での解凍はやめましょう。
冷凍肉の種類別の解凍方法
冷凍肉とはいえお肉にも牛肉や豚肉、鶏肉など種類があり、種類別で解凍方法が異なります。
ここでは、冷凍肉の種類別の解凍方法について紹介します。
牛肉
牛肉の解凍方法の手順は以下の方法で行います。
- 水分がある場合はキッチンペーパーなどで拭き取る。
- 小間切れ肉は塊、薄切り肉は1枚ずつラップで包む
また、下味をつけてから冷凍したり、ハンバーグのように調理してから冷凍したりすることもできるので、調理の時短にもなります。
牛肉は豚肉や鶏肉と比べて冷凍保存期間が長く、薄切りやブロック肉、ステーキであれば約3週間〜1ヶ月程度持つといわれています。
豚肉
豚肉は豚モモ肉と豚ロースに分けて解凍方法を紹介します。
【豚もも】
- ドリップが出ている場合はキッチンペーパーなどで拭き取る
- ぴったりとラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する
【豚ロース】
- 豚のステーキや厚めの豚ロース肉は筋切りなどの下処理を終わらせておく
- 1枚ずつラップで包んで冷凍保存する
とんかつ用に冷凍する際は、下味と衣をつけた状態で冷凍することも可能です。調理の際は解凍せずに油で揚げることができるため、時短にもつながります。
豚肉も牛肉同様冷凍保存期間が長く、まとめ買いにする人も多いでしょう。薄切り肉、ブロック、ステーキなどであれば約3週間程度冷凍保存が可能です。
鶏肉
鶏肉は鶏もも肉と鶏むね肉、ササミに分けて解凍方法を紹介します。
【鶏もも】
- ドリップが出ている場合はキッチンペーパーなどで水分を拭き取る
- 1枚ずつラップする場合はぴったりとラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する
切って冷凍する場合も同様の流れで行います。下味をつけて冷凍することで唐揚げや焼き鳥などにすぐに使用できます。
【鶏むね】
- まずは表面の水気をペーパータオルやキッチンペーパーで拭き取る
- 鶏むね肉1枚に対して砂糖と塩、こしょう少々を表面に振る（解凍後にパサパサしてするのを防ぐ）
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する
冷凍する際はひと手間加えることで、解凍後はやわらかい肉質を保つことができます。鶏胸肉の場合は、冷蔵庫で7〜8時間自然解凍か流水の解凍がおすすめです。
鶏むね肉は痛みやすいといわれているため、購入後はすぐに冷凍しましょう。
【ササミ】
- ペーパータオルかキッチンペーパーなどで水気を拭き取る
- ササミを耐熱容器にならべる
- ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで約2分30秒ほど加熱する
- 加熱後はレンジ内でそのまま5分ほど置く
- 余熱で火を通してから外に出して冷ます
- 粗熱がとれたらササミを食べやすい大きさに手でさく
- ラップで小分けに包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
ササミは基本的に一度レンジ加熱してから冷凍するのがおすすめです。ササミを耐熱容器に並べる際には、塩・こしょうと砂糖、酒を少々振っておくと解凍後もやわらかい肉質を保持できます。
鶏肉は、牛肉や豚肉と比べると冷凍保存期間が短いといわれます。もも肉とささみは2〜3週間、ブロック肉は3週間〜1ヶ月のうちに使い切るようにしましょう。
鶏肉はほかの肉に比べて水分を多く含み、食中毒の原因となるサルモネラ菌が繁殖しやすいため、保存期間には注意が必要です。
ひき肉
ひき肉は購入後すぐに冷凍しましょう。どの種類のひき肉でも冷凍保存期間が短くなるため、まとめ買いの際は気をつけましょう。
ドリップを防ぐため小分けにしてラップで包むことがポイントです。
また、包む際は肉の酸化を防ぐためにも空気が入らないようにラップでぴったりと包むことも大切です。
ハム・ソーセージ
ハムやソーセージの冷凍も可能です。ハムやソーセージは、冷蔵庫での解凍またはすぐに食べたいときは流水解凍も可能です。
ハムやソーセージは、すでに加工されているためドリップが出にくく、品質が落ちにくいといわれています。
解凍する際は、水が入らないように袋を二重にするなどしっかり密閉して解凍しましょう。
刺身
刺身用の肉の場合は電子レンジや流水解凍は避け、冷蔵庫か氷水解凍がおすすめです。芯にちょっと冷たさが残るくらいで止めましょう。
サクになっている場合は、半解凍状態に留めておくとカットしやすいです。
解凍したお肉はその日中に食べた方がいい？
解凍したお肉は、その日のうちに調理して食べるようにしましょう。
解凍したお肉を冷蔵庫に入れる場合は2日間程保存できるといわれています。しかし、解凍と冷凍を繰り返して再冷凍することでお肉の組織が破壊されてドリップが流出し、肉質や風味が落ちます。
また、食中毒の危険性も高まるため、再冷凍はおすすめできません。
解凍したお肉が使いきれなかった場合には、お肉を調理してから冷凍しましょう。調理後に冷凍することで、食中毒を引き起こす雑菌の繁殖が防止できるため、衛生的にも肉質低下も防げます。
適切なお肉の冷凍保存方法も知っておこう！
お肉の冷凍保存には、適切な冷凍保存方法を知っておくことで、おいしく調理することができます。
ここでは、適切なお肉の冷凍保存方法を紹介します。
保存袋やラップを使用する
お肉を冷凍する際は、保存袋やラップを使用しましょう。保存容器は空気に触れるため肉の質が落ちます。
保存の際は、お肉が空気に触れないようにラップでぴったりと包むことがポイントです。できればジッパー付きの密閉保存袋に入れて保存しましょう。
パックのまま冷凍しない
購入したパックのまま冷凍しないようにしましょう。
パックの中のお肉は空気に触れているため鮮度が落ちやすくなっています。ドリップが出ているところを見かけることも多いでしょう。
パックから移し替えて冷凍庫にいれることで、お肉の品質を保つことができます。
金属製のトレイで急速解凍がおすすめ
急速冷凍機能が備わっていない冷凍庫の場合は、金属製のトレイやバットなどを使用しましょう。
そうすることでお肉の冷凍を早めることができ、お肉の品質をキープできます。
お肉の種類別の冷凍方法
お肉の種類別の冷凍方法を確認していきましょう。
【バラ肉・小間切れ肉】
まずは水分をキッチンペーパーでふき取ります。そのあと、なるべく薄く平らに並べ、ラップで包み密閉保存袋に入れて冷凍が基本です。大量に購入し場合は、数枚ずつ小分けにすると急速に冷凍されやすくなります。
【鶏モモ肉・むね肉】
鶏モモ肉もむね肉も、ドリップなどの水分はキッチンペーパーでふき取ってからラップで包み、密閉保存袋に入れて冷凍します。
【ひき肉】
使う予定の分量に小分けにします。空気が入らないようにラップでぴったりと包み、密閉保存袋に入れて冷凍しましょう。なるべく厚みを薄くすることで急速に冷凍することが可能です。解凍も時短になるため調理も簡単にしやすくなります。
冷凍肉を解凍するときに便利なおすすめのグッズ
冷凍肉の解凍には、冷蔵庫での解凍や氷水、流水など何かと時間がかかることがあります。
できれば、スピーディーに解凍しておいしく調理したいですよね。
そこで、おすすめするのがタナック社の「急速解凍プレート」です。ここでは、「急速解凍プレート」を詳しくご紹介します。
電子レンジ・流水・湯煎不要
急速解凍プレートは、お肉や魚などの冷凍食材をプレートに置くだけで急速に解凍できます。電子レンジや流水、湯煎が不要です。
熱伝導率の力で解凍して、解凍時間最速約8倍と劇的に短縮されます。
ムラなく均一解凍・鮮度維持
急速解凍プレートは、熱伝導率に優れたアルミが素早くムラなく解凍します。
効率よく冷気を吸収して鮮度を維持したまま、食材の風味を損なわずに解凍する構造です。
機能も抜群！薄くて軽い・丸洗いOK！
急速解凍プレートは軽量で薄く、持ち運びにも便利です。
キャンプやバーベキューなどのアウトドアでも大活躍します。丸洗いもOKなので、丸ごと洗えて簡単にお手入れができるのも魅力的です。
まとめ
冷凍肉をおいしく解凍するには、すぐに調理しないことやじっくり低温解凍すること、ドリップはキレイに拭き取るなどのポイントがあります。
冷凍肉をおいしく調理するためにはポイントを踏まえたうえで、使うシーンによって解凍方法を分け、正しく解凍する必要があります。お肉の種類によっても冷凍方法が異なるので、解凍よりも前に冷凍から正しく行いましょう。
また、冷凍肉の解凍には時間がかかることもあるため、便利なグッズを使うこともできます。
タナック社の「急速解凍プレート」は、プレートの上に置くだけで簡単に素早く解凍できるので、電子レンジや氷水、流水などの手間が省けます。
急速解凍プレートがあると、日常の調理も格段に楽になるので、ぜひ一度お試しください。
商品の購入はこちらから
急速解凍プレート ￥2,090
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DRCXCVKF
https://item.rakuten.co.jp/tendersense/is-4img-i1by/
