手指を保護し、固定する指サポーターは、日頃から手を酷使する人におすすめのアイテムです。しかし、指サポーターには種類があり、症状やシーンに合わせて選ぶことが大切です。
とくに近年では長時間のスマホやパソコンの使用、ゲームプレイをする人が増え、親指の付け根まで症状が及ぶ「ばね指」になる人が少なくありません。
放置すると痛みが増し、治療が困難になるため、指サポーターで予防することが大切です。
今回は、指サポーターが必要な理由やおすすめの人、指サポーターのメリット、選び方などを紹介します。100均やドラッグストア、ネットショップでも手に入るため、指や指の付け根に悩みがある人はチェックしてみてください。
指サポーターとは？
手指と手関節を保護するといわれる指サポーターを着用することで、ばね指や突き指、腱鞘炎、捻挫など手指のトラブル防止に役立ちます。
また、転んだときや不意にぶつけたときの擦り傷や、切り傷からも指を守ってくれるアイテムです。
指サポーターには以下のような種類があります。
- 親指サポーター
- 指関節をピンポイントで固定するサポーター
- 金属プレート入りサポーター
- シリコーンサポーター
1.【親指サポーター】
手首から親指にかけて固定できる親指サポーターは、親指の付け根を固定しながら、ほかの指や手のひらは自由に動かすことができます。親指に違和感がある人におすすめです。
2.【指関節のみを固定する指サポーター】
指関節をピンポイントで固定するサポーターは、不快感や違和感のある指の関節部分にピンポイントで固定するサポーターです。部分的に巻くだけなので、比較的自由に動かせます。
3.【金属プレート入りサポーター】
金属プレート入りサポーターは、指関節から付け根までしっかりと固定できるサポーターです。とくに、中指と薬指に不快感や違和感が生じたときに使用することがあります。
4.【シリコーンサポーター】
シリコーンサポーターは、その名のとおりシリコーン素材の指サポーターのことです。伸びがよく目立ちにくい特徴があり、防水加工がされているものもあります。日常生活で使いたい人におすすめです。
指サポーターが必要な理由
指サポーターが必要な理由はいくつかあります。
指の痛みや違和感を放置すると、痛みが慢性化したり重症化したりするリスクが高くなるため、指サポーターで手指や手関節を守ることが大切です。
ここでは、さまざまな原因から指サポーターが必要な理由について解説します。
関節や腱が原因
指サポーターが必要な理由は、関節や腱で生じる症状が原因のひとつです。
手首や手指は小さな骨が多く、第一関節や第二関節、中手指節関節などでつながっています。そのため可動域が広がりやすく、細かい動きにも対応できるような関節の構造です。
この関節の部位の痛みや腫れの状態によって、CM関節症や関節リウマチ、痛風などの症状を引き起こす可能性があります。
腱は、手指の動作における筋肉と骨をつなぐ組織で、腱によって手指や手首を動かすことが可能です。腱の組織は腱鞘に包まれているため腱と腱鞘が炎症を起こした場合、腱鞘炎やばね指を発症しやすくなります。
神経による原因
神経による原因も指サポーターが必要な理由のひとつです。
手のひらには、手首の骨(手根骨)と靭帯に囲まれたトンネルのような手根管があります。手根管内を通る正中神経（手の働きに重要な役割を果たす神経）が圧迫されると、しびれや痛みが生じ、手根管症候群を発症します。
主に中指、その後周りの指に症状が広がっていくことが多い症状です。進行すると以下のような症状が出現します。
- 親指を小指側に寄せられない
- ボタンをかけられない
- 小銭をつかめない
- OKサインを作れない
女性に発症しやすい
手指に起こる疾患は、女性に発症しやすいです。とくにエストロゲンが減少する更年期の女性に多く、加齢や女性ホルモンの分泌量が低下していることが原因と考えられているようです。
また更年期だけではなく、妊娠や出産後の女性もホルモンバランスの変化により注意が必要です。
産後は赤ちゃんの抱っこやおむつ交換、授乳など日々の育児によって手指を酷使しやすいため、腱鞘炎も発症しやすくなります。
指サポーターがおすすめの人
指サポーターがおすすめの人は、ばね指やスポーツをする人、長時間パソコンをする人、ゲームプレイをする人などです。
ここでは、指サポーターが必要と思われる人がそれぞれに必要な理由を紹介します。
ばね指の人
指の腱鞘に炎症が生じるばね指は、指の付け根が痛みます。更年期の方やホルモンバランスが乱れている妊娠、出産後の女性に多いのが特徴です。
ばね指になる主な原因は、指の使い過ぎです。とくに親指と中指、薬指によく見られ、痛みが生じると日常生活にも支障をきたします。
指サポーターで固定することで指周りの使いすぎを防ぎ、痛みの軽減にもつながるでしょう。
スポーツをする人
手首や手指を使うスポーツをする人にも指サポーターはおすすめです。
とくにゴルフやテニス、バレーボール、バスケットボールなど手を酷使するスポーツをしている人は、ばね指になりやすいので指サポーターが活躍するでしょう。
指サポーターの中には、指の動きを妨げにくい長さのものやテーピング代わりとして使用できるものもあります。
長時間パソコンを使用する人
指サポーターは、長時間パソコンを使用する人にもおすすめです。
キーボードやマウスの操作により手を使いすぎると、しびれや痛みが生じ、ばね指になるリスクがあります。また、同じ動きをすることで負荷がかかりやすく、腱鞘炎になることもあるので注意が必要です。
パソコンによるばね指や、腱鞘炎を予防するには長時間の使用は避け、1時間ごとに休憩したり、手のストレッチをしたりして指や手を休ませましょう。
ゲームプレイをする人
ゲームプレイをする人も指サポーターを使うといいでしょう。ゲームを始めてしまうと、なかなかいいタイミングで抜けられず長時間プレイしがちです。
ゲーム機器のコントローラーを強く押したり、連打する動作をしたりなどの操作をし続ける人は、しびれや痛みが生じやすくなります。
とくに毎日何時間もするほどハマってしまうと人は要注意です。
指サポーターのメリット
指サポーターのメリットはさまざまです。とくに日々の生活の中で使いやすいかどうかは重要なメリットです。
ここでは、指サポーターのメリットについていくつか紹介します。
簡単に装着できる
指サポーターは、さっと指にはめるだけでOKなので簡単に装着ができます。ファスナー付きや伸縮性がいいものなど、比較的どんな指のサイズにも合わせやすい仕様です。
たとえばテーピングの場合、巻き方や締めつけ具合を自分で調整しなければなりません。テーピングに慣れている人でも時間がかかることもあります。ストレスフリーな装着感を選ぶうえでも重要なポイントです。
肌かぶれしにくい
指サポーターは、長時間装着していてもかぶれにくいのもメリットのひとつです。
テーピングは直接テープを指に巻きつけるため、テープで肌が荒れてしまう人もいるでしょう。その点、親指サポーターは肌がかぶれにくい柔らかい素材でできているため安心です。
また、自宅で洗えるのもうれしいポイント。夏場の汗をかきやすいときでも衛生的に使えます。
持ち運びしやすい
指や手のひらサイズで設計されている指サポーターは、持ち運びしやすいこともメリットです。
さまざまなサイズ感で展開されていますが、柔らかい素材のものが多いため、コンパクトに折りたたんで持ち歩くことができます。
指だけに装着するものに関しては、バッグの中などで散らばることがないように、ひとつにまとめておくと便利です。
洗えるから衛生的
一般的に指サポーターは自宅で洗える素材のものが多いです。汚れたらすぐに洗えるので、いつでも清潔なまま使用できます。
また、繰り返し使えることからコスパがいいのもメリットのひとつです。洗濯機はもちろん手洗いでサッと洗うこともできます。
指サポーターの選び方
「指サポーターがほしいけど選び方がわからない」という人も多いでしょう。
指サポーターは痛みや、しびれなどの症状を軽減する効果が期待できるため、できるだけ自分の指や症状に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、指サポーターの選び方について紹介します。
フィット感で選ぶ
指サポーターを選ぶときは、自分の指にフィットするものを選びましょう。とくにスポーツシーンで装着する場合は、手指にしっかりフィットする指サポーターがおすすめです。
たとえば、テニスやゴルフ、手でボールを操るバスケットボールやバレーボールは、手指をカバーすることでパフォーマンスの向上につながります。
しかし、締め付けが強すぎるものは手の動きの妨げになります。締め付け感がちょうどよい薄手の素材のものを選ぶとよいでしょう。
たとえばファスナー付きのものであれば、締め付け感を調整できるのでおすすめです。
指用のものを選ぶ
指サポーターはさまざまな仕様のものがありますが「指用」のものを選びましょう。
親指の付け根まで炎症が起きるばね指の場合は、手首から指までしっかり覆うタイプのものがおすすめです。ほかにも手の甲に巻き付けるタイプもあるので、手の痛みや状況に合わせて使いやすいものを選んでください。
手首のみに違和感や痛みがある場合は、リストバンドタイプのサポーターもあります。
使用するシーンで選ぶ
指サポーターを選ぶ際は、使用するシーンで選ぶこともポイントです。
長時間装着するシーンでは素材を優先して選びましょう。ナイロンやポリエステル、シリコーンなどさまざまな素材があるので、簡単に装着できて肌トラブルも起きにくいものがおすすめです。
とくに、汗をかきやすいスポーツのときは、耐久性のあるナイロン製や通気性の良いメッシュ素材がよいでしょう。水仕事が多い家事で使用するときは、防水性の高いシリコーンやゲル素材を選びましょう。
指サポーターはどこで買える？
「指サポーターがほしいけどどこで買えばいいかわからない」という人も少なくないでしょう。
ここでは指サポーターが手に入る場所を紹介します。安価で購入できるものもあるので、気軽に試してみましょう。
100均
100均の中には指サポーターが購入できるところがあります。
100均で購入できるもののひとつに、サイズがフリーサイズですべての指に使える5本セットのものがあります。5本入っていると痛みのある場所だけに使えたり、洗濯しているときにも代用が可能です。
簡単に指に装着できるものですが、調整ができないので長時間使用すると指を圧迫してしまう可能性があり、短時間での使用がおすすめです。
ドラッグストア
ドラッグストアでも指サポーターを購入できます。
ドラッグストアなら、1本指用や手首用、ソフトタイプ、シームレスタイプなどさまざまな種類の指サポーターがあり、状態やシーンに合わせて選べます。
「100均では効果が不安」という人はドラッグストアで選んでみてください。
ネットショップ
ネットショップでもドラッグストアと同じく、指サポーターの品揃えが豊富です。
急いでいない場合は、ネットショップで購入するのもおすすめです。
ドラッグストアよりも種類が多いので比較もしやすく、より状態やシーンに合った指サポーターを選べるでしょう。
おすすめの指サポーターを紹介します！
「指サポーターがたくさんあってどれがいいのかわからない」という人は、テンダーセンスの「指用ゲルマスク」と「シリコーンテーピング」がおすすめです。
ここでは、テンダーセンスの「密着保湿の指先ケア指ゲル」と「ピタッと巻けるシリコーンテーピング」を紹介します。
どちらも簡単に装着できて繰り返し使えるものなので、比較的どんなシーンでも活用できます。
指用ゲルマスク
「指用ゲルマスク」は、指に着けるだけで簡単に手指がケアできるアイテムです。水仕事や入浴時の防水対策、乾燥対策に効果的。
医療現場でも使用されている伸縮性の高いゲルが指先に密着し、着け心地の良さを実現します。
「指用ゲルマスク」に使用している厚さ1.3mmの「クリスタルゲル®」は、高伸縮性を備え耳たぶのような柔らかさを持つタナックオリジナルのゲル素材です。
指にフィットしやすいうえに、肌当たりが良くストレスなく装着できる特徴があります。
こんな人におすすめ！
- あかぎれ、ひび割れがひどくて水仕事がつらい人
- ばね指の人
- スポーツする人
- 長時間パソコンをする人
- よくゲームをする人
また3種のオイルを配合しているため、使用しながら手指をやさしく守ります。水洗いするだけでOKなので、繰り返し何度も使用できるのも魅力です。
シリコーンテーピング
「ピタッと巻けるシリコーンテーピング」は、使用しているシリコーン素材は水に強く0.5mmのストレッチ性の高い柔軟素材。肌にピタッと密着することで外気や浸水を防ぎ、乾燥から手を守ります。
さらに、医療現場使用のシリコーン素材なので、肌にも優しく安心安全に使用していただけます。
「ピタッと巻けるシリコーンテーピング」は、柔軟性が高いため動いてもズレにくい特徴があります。指の関節にもしっかりフィットするため曲げてもズレにくく、ストレスフリーなつけ心地を実感できます。
また、自然な肌色かつ薄型設計で目立ちにくく肌になじむのも「シリコーンテーピング」のおすすめポイントです。職場や外出先でも気軽に装着できます。
「シリコーンテーピング」は、傷の度合いでお好みの長さにカットして使えます。自己粘着素材だから繰り返し使えるのも魅力。水に濡れても乾かしておけばOK。
日々何度も繰り返しおこなう手洗いや、アルコール消毒による乾燥からの手荒れを防ぐ効果が期待できます。
まとめ
指サポーターが必要な人は手や手指のしびれ、痛み、違和感がある人です。関節や腱、神経などが原因でばね指や腱鞘炎、関節リウマチ、手根管症候群などを引き起こしている人に有効でしょう。
また、長時間パソコンを使用する人や手を酷使するスポーツ、ゲームプレイをよくする人にもおすすめです。
指サポーターは手をカバーしてくれるだけでなく、簡単に装着できて持ち運びしやすいなどのメリットもあるため、手軽に活用できます。種類も多く、フィット感のあるものや指用のもの、シーンに合わせて選ぶことが大切です。
テンダーセンスの「指用ゲルマスク」と「シリコーンテーピング」はフィット感はもちろん、さまざまなシーンで使えます。
使うたびに洗えて繰り返し使えるので衛生的なのも人気です。ぜひ、ご自身に合った指サポーターを見つけてくださいね。
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